当科の特徴
診療
地域に密着した「相談しやすい小児科」
一般小児科診療では「大学病院」という敷居を排除し、地域に密着した「かかりやすい小児科」を目指しています。医師会やクリニック、基幹病院との連携を重視しており、地域の医療機関から何でも相談してもらえるような小児科です。
スタッフ一人ひとりが当科の地域における役割、自分の役割をしっかり理解しており、全員が同じ方向を向いて診療に取り組んでいます。
外来診療
一般外来、救急外来、予防接種外来、乳幼児1か月健診などを行っています。
祝休日・当直業務は、毎月奇数日が院内患者の対応に加えて救急外来を担当し、偶数日は、院内患者の対応が主な内容です。
入院
入院患者の内訳は、喘息などのアレルギー疾患、肺炎、中耳炎などの呼吸器感染症、尿路感染症、ウイルス性胃腸炎による脱水、川崎病など、小児科医が診療する一般的な疾患が中心になりますが、難治性ネフローゼ、慢性糸球体腎炎などの腎生検、免疫抑制療法を要する腎疾患患者や、発作の評価のために長時間脳波検査を要するてんかんを中心とする神経疾患患者などの専門疾患診療も行っております。
東京都アレルギー疾患医療専門病院
当科は2019年2月に東京都アレルギー疾患医療専門病院の指定を受けました。
4名の日本アレルギー学会指導医を中心に、アレルギー疾患医療における地域の拠点病院として、専門性の高い医療を提供しています。
臓器・疾患別専門外来
アレルギー外来
主に食物アレルギーの児を診療するアレルギー外来では、食物経口負荷試験を行い、経口免疫療法、経皮免疫療法を行っています。
小児呼吸器外来
喘息などのアレルギー疾患の他に、気管支ファイバースコピーを用いて乳児の喘鳴や長引く咳嗽などの診断と治療を行っています。また、小児外科と連携して上部消化管造影、24時間PHモニターなども行っています。
小児神経外来
熱性けいれんやてんかん、急性脳症などの神経疾患の診断・治療や発達の評価・経過観察を行っています。また、長時間ビデオ脳波検査も導入しています。
小児腎外来
長引く尿潜血・尿蛋白などの診断・治療を行います。
小児内分泌外来
低身長・小陰茎・思春期早発・肥満などの診断・治療を行います。
小児循環器外来
先天性心疾患、心雑音の診断・治療を行います。
小児膠原病外来
原因不明の発熱・関節痛などを症状とした膠原病の診断・治療を行います。
重症児管理
高度なPICU管理を要する患者さんは、都立小児総合医療センターなどの専門診療施設と連携し依頼の形をとっていますが、当院でも、小児外科医やICU病棟の協力のもと重症児管理を行っています。2020年度は17名のICU症例を診療しており、過去には、ギランバレー症候群に対して血漿交換を行った患者さんが、無事、急性期管理に成功し、ICUから一般病棟に移っています。
重症新生児
当院には、NICU施設がありません。
重症新生児は、都立小児総合医療センターNICU科に急性期管理をお願いしていますが、在胎34週以降の早産時、満期の病児に関しては当院新生児室内にて可能な限り診療しています。
挿管後の人口呼吸器管理はできませんが、N-CPAPなどを用いた呼吸補助管理は可能な体制となっています。
小児外科との連携
当院には小児外科スタッフも常勤しており、虫垂炎、鼠径ヘルニアから固形腫瘍などをコンサルトできる環境にあります。